市場調査でデータを集めたあとは、そのデータを使って顧客に対してどのようにマーケティングを行っていくかを考えていきます。ここでは、その戦略のフレームワーク(型)について解説していきたいと思います。
目次
マーケティング戦略とは
マーケティング戦略とは、誰に、どんな価値を、どのように提供するのかを決めることです。では、もし仮に商品・サービスを提供するときに戦略がないとどうなるでしょうか。その場合、事業を進めていく上での指針がなく、やみくもに走り回ることになります。そしてやみくもに走り回り偶然うまくいったとしても、どうやったのかが体系立てられていないので、次にまた実施するときに、同じようにうまくいくことは難しくなります。
そのため、マーケティング戦略とは、商品・サービスを売る上での羅針盤のような役割であり、事業を進めるうえでの道しるべとなるものなのです。
マーケティング戦略の種類
マーケティング戦略を立てるには、先人たちが考え出したフレームワークのようなものが多数あります。空手等でいうところの型のようなもので、まずはそのフレームワークに当てはめて考える癖をつけることで、戦略立案に慣れていくことが出来ます。
STP分析
STP分析は「Segmentation(セグメンテーション)」「Targeting(ターゲティング)」「Positioning(ポジショニング)」の頭文字をとったフレームワークです。顧客を様々な視点で分類し、そのなかでターゲットとする顧客の選定し、自社の立ち位置の明確化が行えるものです。
3C分析
3C分析は「Customer(顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」の頭文字をとったフレームワークです。顧客、競合や市場の状況、そして自社の立ち位置を分析することで、戦略の明確化が図れます。
SWOT分析
SWOT分析は「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の頭文字をとったフレームワークです。自社の内部環境(強み・弱み)と、外部環境(機会・脅威)を整理し、分析する方法です。
PPM分析
PPM分析(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)は、マーケットの成長率とシェアを計算し、花形・金のなる木・問題児・負け犬の4つの枠に分類することで、事業活動の将来性を見定める方法です。
このほかにもご紹介しきれないほどの手法があり、自社の状況にあった手法を用いて分析することが大切です。
まとめ
今回は、マーケティング戦略とはなにかと、戦略立案の時に使うフレームワークの種類をご紹介しました。次回以降で、フレームワークの詳細な説明と使い方を解説していきたいと思います。