リーダーシップというと、持って生まれた性格のように先天的なものだと考える人が多くいます。但し、組織を運営するうえでのリーダーシップとは、先天的なものでなく、理論で身に着けることができます。今回は、その方法についてご紹介していきたいと思います。
目次
なぜリーダーシップを育てる必要があるのか
今回はリーダーシップを育てる方法についてお話していきますが、その前に、リーダーシップを育てるとどんないいことがあるのかについてお話していきます。
後継者の育成
会社は潰れなければ寿命等ありませんが、人間には寿命があり、社長もいつかは引退するものです。その時に、後継者が育成できていないと、社長が引退した途端に会社が傾いてしまいます。リーダーシップで有名な、日本電産の社長、永守氏も自身がリーダーシップを発揮して会社を育てることにかけては超一流ですが、こと後継者育成に関しては、優秀とは言えなかったため、その点で非常に苦労していることは、皆様も知るところだと思います。そのため常日頃から、この点は意識しつつ、育成をしていく必要があります。
業務効率改善
社長が一人で頑張るよりも、後継者や信頼できる部下を育てて、一緒に頑張るのでは、どちらが効率が良いでしょうか。これは、言わずもがなで、部下を育てて、業務を任せた方が何倍も会社の成長に対して効率がよいのです。基本的に企業が大きくなればなるほど、一人の人間が見れる分野は狭くなっていきます。そのため、会社を大きくしたいと思う場合は、信頼できる部下をどんどんと育てていく必要があるのです。
以上のように、会社を大きくしたり残していくことを考えると、部下のリーダーシップを育てていくことが必須になってくることがご理解いただけたのではないでしょうか。
リーダーシップを育てる方法
外部の研修等を使えば、それなりにリーダーシップの理論等は勉強できますが、それだけでは、本当の意味でのリーダーシップは身に付きません。ここでは具体的に業務を通じて、リーダーシップを育てる方法についてご紹介していきたいと思います。
リーダーシップとは何かを理解してもらう
まずは、お勉強としてのリーダーシップを理解してもらう必要があります。闇雲にリーダーシップを発揮せよと言ってもできることではないので、リーダーシップが何なのかといったことを論理的に理解をしてもらうことがスタートになります。
自己理解を深めてもらう
これは意外に多くの方ができていないのですが、自分から見た自分と、他人から見た自分は大きく違うものです。自分では上手くふるまっていると思っていても、部下からは煙たがられているということも往々にしてあります。そういった不幸をなくすためにも、率直なフィードバックを部下から上司に行ってもらうことで、自己理解を深め、改善点を洗い出すことが非常に重要になります。
一段高い視座で業務を行う
自分の役職のレベルでしか物事を考えないと、もう一段上のリーダーシップを身に着けることはできません。そのため、自信の役職レベルの一つか二つくらい高い目線で物事を考えるようにしてもらい、一段高いリーダーシップを身に着けてもらうことが、業務を通じたリーダーシップ習得の一番の近道になります。
結果をフィードバックする
今までの活動を通じて発揮されたリーダーシップに対して、上司がフィードバックを行い、間違っている場合は軌道修正してあげることで、本人だけでは気付かないことを気付かせてあげることができます。最初のうちはある程度手をかけ、軌道に乗ってきたようであれば、もう一段高い課題を与えることで常に負荷をかけることで、更にリーダーシップを育てることができます。
まとめ
世の中では、リーダーシップ講座のように、研修を通じてリーダーシップを養う方法が出回っています。それ自体が悪いわけではないですが、人から座学で教えられてリーダーシップが身につくのであれば、そんなに楽なことはありません。
リーダーシップは状況や環境によっても変えていく必要のあるものなので、一つの方法で上手くいったからと言って、次もその方法で上手くいくとは限らないのです。
そのため、日常的に上司・部下からフィードバックをもらい、環境に合わせていく意識を持ち続けることが重要になってきます。
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