自社内部を分析する方法

財務事業計画会社組織マーケティング

事業計画書を作成するときや、マーケティング戦略を考えるとき等に、自社内部を分析する必要があるときがあります。今回はその際に使える手法について、代表的なものを紹介していきます。

自社内部を分析する理由

敵を知り己を知れば百戦危うからずということわざがあります。ビジネスの世界でもこれは同じで、競業他社を知り、自社を知ることによってやっと戦う準備が整うのです。何も分析せずに戦いに臨むのは、暗闇で戦うようなものであり、仮にうまくいったとしても、それはまぐれに近いものです。確実に会社を成長させるためには、まずは情報を分析することが重要なのです。

内部分析の主な手法

以下に内部分析の主な手法をご紹介していきたいと思います。

VRIO分析

V(Value・経済価値)、R(Rareness・希少性)、I(Imitability・模倣可能性)、O(Organization・組織)の頭文字をとったものです。自社がもつ経営資源(人材、設備、商品等)が競合のなかで優位性を持てるかどうかを分析するためのフレームワークです。以下が分析のフローチャートになります。

VRIO分析のフローチャート

VRIO分析は、その頭文字の順番に経営資源を分析していきます。経済価値がない資源であれば、他社との間で競争優位ですし、価値があっても誰もがもっているものであれば、競争上優位にはなりません。また、持っている人が少なくても、簡単にマネの出来るようなものであれば、一時的にしか競争には勝てず、マネができなくても、組織的にその資源を活用出来なければ、優れた経営資源であるとは言えません。

全てをクリアする経営資源があるのか、またないのであれば、どこを改善すればよいのかがVRIO分析からわかります。

バリューチェーン分析

バリューチェーン分析とは、事業を主活動と支援活動に分類し、どの工程でバリュー(価値)を生み出しているかを分析するためのフレームワークです。以下がその概念図になります。

バリューチェーン分析の概念図

バリューチェーン分析の主活動とは、購買・物流、製造、出荷・物流、販売・マーケティング、アフターサービスのことです。製造業の流れではありますが、サービス業に置き換えても当てはめることができます。

支援活動は、会社の営業や製造等以外の、総務や人事のような活動だと考えていただければ問題ありません。

この活動の中身を分解し、例えば、製造工程が工夫されていて、他社比コストが安く価格優位性があるとか、その割に販売・マーケティングに弱みがあり、売上が伸び悩んでいる、などを分析することで、どの活動が利益に貢献し、どの活動が足を引っ張っているのかがわかります。

まとめ

今回は、自社のことを知る上でのフレームワークについてご説明してきました。フレームワークは慣れですので、ぜひ自社にあうものを見つけて、事業計画書作成の際や、マーケティング戦略を立案するときに使ってみて下さい。

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