赤字で融資を受ける方法

財務資金調達与信判断

業績が悪く、赤字の時ほどお金は必要になりますが、金融機関は業績が悪い先には融資を出したがらないのが一般的です。そういった場合に、どのようにすれば融資を受けられるのかについて解説していきたいと思います。

許される業績悪化と許されない業績悪化

事業をやっていれば、良いときもあれば悪いときもあるが当然です。一昔前までの金融機関は、お金に困っていない時にやってきて、お金に困るといなくなるというものでしたが、最近はそういった姿勢に批判が殺到し、改善してきています。但し、やはり自分に置き換えてみてもわかると思いますが、業績が悪い会社に融資をすることは、大きなリスクであり、金融機関が慎重になるのも当然と言えます。

それでは、全ての業績悪化が融資を受けられなくなるかというと、そうでもありません。ここではその違いを見ていきたいと思います。

許される業績悪化の例

ではまず、許される業績悪化の例を見ていきます。

・一過性の業績悪化

これは、例えば工場が火事に合い、一時的に操業がストップしてしまったとか、今でいえばコロナの影響で宿泊客が減り、売上が下がってしまったといったような、ずっと続くわけではない、単発の理由での業績悪化です。この場合は、業績を悪化させた原因がおさまれば、業績が回復することが見込めますので、金融機関もお金を貸してくれやすい、許される業績悪化理由となります。

・改善の予兆がある業績悪化

これは、例えば近くに新しいスーパーが出来て売上が下がってしまったなど、何もしないでおくと業績の回復が見込めない業績悪化のときに、近くのスーパーと品揃えを変え差別化を行ったするといったような対策を立てることで、改善の予兆を感じられる場合です。実際に試算表ベースで数字が回復していることがわかればなお良く、金融機関もこれであればお金を貸すことに問題はない、となります。

許されない業績悪化

次に許されない業績悪化の例を見ていきます。

本業と関係のない損失での業績悪化

これは、例えば本業と関係のない不動産や株式投資を行い、それに失敗して損失を出し本業に影響を与えるようなケースになります。金融機関はこういったケースが一番嫌いです。本業以外のケースの損失を埋めるための融資はほぼ通らないと思った方が良いでしょう。

2年連続で本業で赤字レベルの業績悪化

これは、例えばコロナ等の長期的な影響を除いて、本業が2年連続で赤字になるといった、長期にわたって改善の予兆を感じることが出来ないケースです。本業に頑張っているので、こういったケースは融資を受けたいという気持ちは非常にわかるのですが、改善の見込みがなければ、金融機関も融資に踏み切ることが難しくなります。

赤字で融資を受ける方法

それでは次に赤字でも融資を何とかして受けたい、という時にどのようにすればよいのかをお伝えします。

許されない業績悪化を許される業績悪化に変える

許される業績悪化と許されない業績悪化については先ほどご説明しました。許されない業績悪化でもなんとか融資を受けたいという場合には、まずは何とか理由を付けて許される業績悪化へと見せ方を変える必要があります。

その手法としては、例えば長期にわたって赤字が続いている場合は、大幅なコスト削減を行い、一時的にでも黒字化する、本業以外で大きな赤字が出てしまった場合は、一旦社長個人へ付け替えるなどの方法が考えられます。この手法は企業の状況に応じて対策が様々になりますので、難易度は高いです。

事業計画を作成する

業績が悪化している場合、今後どのように回復していくのかを事業計画という形で示すことが重要です。金融機関が融資をする場合は、社内で稟議という書類をもって承認を取る必要があるのですが、その書類に確りとした事業計画を付けてあげることで、融資を受けられる可能性はぐっと上がります。

まとめ

今回は赤字で融資を受ける方法をご説明しました。正面から正直に行くと十中八九断られることのが、赤字の際の融資です。ここをどのように引き出せるかが、腕の見せ所となりますので、赤字でも融資を受けたい、相談したいということがあれば、ぜひ弊社にご相談ください。

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