企業を成長させるのは、結局は従業員一人一人がどの程度稼げるようになるかにかかっています。これからの世の中、デジタル人材の確保が中小企業においても重要ですが、新卒や中途でデジタル人材を採用するのは、大手が力を入れていることもあり、至難の業です。今回は、国の補助を使って、人へ投資をする方法についてのご紹介していきたいと思います。
目次
人への投資がなぜ必要か
昨今、高齢化により働く人の人数が少しずつ減少してきています。また、少子化の影響もあり、特に若年層を採用することが、大手企業でも難しくなってきています。そんな中、中小企業が優秀な人材を獲得するのは、至難の業であるのが、実情ではないでしょうか。
そのため、今いる人たちに、今の1.1倍でも1.2倍でも多く収益を上げてもらうことが、新規採用をしないで、事業を伸ばしていくには重要になってきます。その手段として、ただ頑張る、や残業を増やすでは、従業員もついては来ませんので、従業員教育と人への投資によって、生産性をあげていくことが、会社にとっても、従業員にとっても必要なことになってきます。
今求められるスキルとは
これからの時代は、簡単な仕事であればAIが代行して出来てしまう時代です。今でも、コールセンターやチャットボット等で簡単な受け答えは、AIが自動対応しています。AIは、今後もその業務の幅を増やしてきて、単純労働的な業務はどんどんなくなってきます。
しかし、まだそういった業務を理解できる人材は一部の大企業にしかいません。そのため、この傾向が進めば、中小企業はどんどん業務を奪われていく可能性があります。今まで中小の町にもあった書店がAmazonの登場後急速に姿を消したように、大企業により効率化された世界では、中小のビジネスが残る余地というのはどんどん少なくなっていくのです。
中小企業でITスキルを持つ人材を雇用しているところはまれだと思いますが、中小企業こそ、ITスキルを武器に効率化を行い、収益を上げていくことが必要なのです。
ITスキルを身につけるための投資
ITスキルを身につけるための方法としては、以下の方法があります。
講座に参加する
まずは、手っ取り早く無料の講座等に参加するのも手段の一つです。東京都では、ICT導入支援として、システムを新たに導入したいがどうすればいいか、ということがわかる講座を無料で行っています。こういったものに参加をして、理解を深めることが、ITスキルを身につける第一歩になります。
補助金を利用し、研修プログラムを導入する
無料の講座で、イメージを付けた後は、補助金を利用して研修プログラムを導入する方法があります。現在、国や地方公共団体がこぞってITスキル獲得の支援を行っており、ぜひこの波に乗って、従業員の教育を行ってください。
民間の教育機関が提供するDX職業訓練に従業員を派遣、またはeラーニング等を利用した際の経費を最大64万円まで助成するもの
社内の教育等にかかった費用の30~60%に加え、賃金についても一部(最大一時間960円)支給するもの。IT以外の教育でも使える。
まとめ
中途で優秀な人材を取るのは非常に困難ですし、既存の人材を育てていかない限りは、中長期的な成長にはつながりません。利益が出ているときに、補助金等を活用して人材育成を行うことは、将来の収益を上げるうえで、一番の投資になります。
補助金の利用方法・申請についてわからないことがあれば、ぜひ弊社にご相談ください。