IT導入補助金は、IT補助金とも言われ、中小企業・小規模事業者がITツールをするのを補助金でサポートする制度です。ここでは、その概要について解説していきます。
目次
IT導入補助金(IT補助金)とは
IT補助金は、独立行政法人中小企業基盤整備機構と中小企業庁監督のもと、一般社団法人サービスデザイン推進協議会が運営する補助金制度です。
以下、4つの分類にわかれており、それぞれ多少目的が異なりますが、大きくは、中小企業のIT導入を促進し、業務効率化・売上アップを目的としています。
通常枠(A・B類型)
中小企業・小規模事業者等のみなさまが自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、みなさまの業務効率化・売上アップをサポートするものです。
自社の置かれた環境から強み・弱みを認識、分析し、把握した経営課題や需要に合ったITツールを導入することで、業務効率化・売上アップといった経営力の向上・強化を図っていただくことを目的としています。
セキュリティ対策推進枠
中小企業・小規模事業者等のみなさまがサイバーインシデントが原因で事業継続が困難となる事態を回避するとともに、サイバー攻撃被害が供給制約や価格高騰を潜在的に引き起こすリスクや生産性向上を阻害するリスクを低減していただく事を目的としています。
デジタル化基盤導入枠
中小企業・小規模事業者等のみなさまが導入する会計ソフト・受発注ソフト・決済ソフト・ECソフトの経費の一部を補助することで、インボイス対応も見据えた企業間取引のデジタル化を推進することを目的としています。
申し込みの要件
IT補助金をもらうためには、以下の要件があります。
通常枠(A・B類型)
・中小企業であること
・ITツールの導入の資金であること
・ITツール導入で労働生産性が、1年で3%、3年で9%以上となる計画を作成すること
・B類型の場合、上記に加え賃上(年率平均1~1.5%以上)を実施する計画とすること
セキュリティ対策推進枠
・中小企業であること
・サイバー攻撃被害対策のITツールの導入の資金であること
・ITツール導入で労働生産性が、3年で3%以上となる計画を作成すること
デジタル化基盤導入枠
・中小企業であること
・インボイス制度への対応を見据えつつ、企業間取引のデジタル化を推進するためのITツールの導入の資金であること
・インボイスへの対応状況等に係る情報を事務局に報告すること
IT補助金の助成額
IT補助金の助成額は以下の通りです。
通常枠A類型 | 通常枠B類型 | |
---|---|---|
補助額 | 30~150万円未満 | 150~450万円以下 |
補助率 | 1/2以内 | 1/2以内 |
補助額 |
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通常枠A類型:30~150万円未満 通常枠B類型:150~450万円以下 |
補助率 |
A枠・B枠:1/2以内 |
セキュリティ対策推進 | |
---|---|
補助額 | 5~100万円未満 |
補助率 | 1/2以内 |
補助額 |
---|
5~100万円 |
補助率 |
1/2以内 |
デジタル化基盤導入類型 | |
---|---|
補助額 | 5~350万円 |
補助率 | 2/3~3/4以内 |
補助額 |
---|
5~350万円 |
補助率 |
2/3~3/4以内 |
IT補助金のポイント
IT補助金は、自社に合ったITツールの導入を、ITベンダー・サービス事業者を介して導入する制度です。そのため、IT導入をお考えの方は、IT補助金の導入支援事業者の登録を受けている事業者(ここから検索できます)に相談してみるのが一番の近道です。
IT補助金についての詳しい説明は、リンク先をご参照ください。