ものづくり補助金は、設備投資を行う際に使える補助金です。設備投資の幅も広く、金額も100万円~3,000万円までと比較的大きいため、多くの企業が取り組んでいます。ここでは、そのものづくり補助金について解説していきたいと思います。
目次
ものづくり補助金とは
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(以下、ものづくり補助金)は、中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援するものです。また、業況の厳しい事業者や、デジタル・グリーン分野で生産性向上に取り組む事業者に対して、通常枠とは別に、
[回復型賃上げ・雇用拡大枠] [デジタル枠] [グリーン枠]を設け、補助率や補助上限額の優遇により積極的に支援します。
ものづくり補助金は、製造業だけでなく、サービス等にももちろん使えますので、何か新しいことに投資したいとなったら、まずは申し込みを検討されるのが良いと思います。
申し込みの要件
申し込みに際しては、以下の要件をクリアする必要があります。
補助事業実施期間内に、全ての事業の手続きが完了する事業であること
一般型(通常枠・回復型賃上げ・雇用拡大・デジタル枠・グリーン枠):交付から10か月以内
グローバル展開型:交付決定から12か月以内
以下を含む3~5年の事業計画を策定すること
・給与支払総額を年率平均1.5%以上増加させる
・事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にする
・事業者全体の付加価値額を年率平均3%以上増加させる
回復型賃上げ・雇用拡大枠については、上記に加えて、以下3点を対応すること
①前年度の事業年度の課税所得がゼロ以下であること
②常時使用する従業員がいること
③補助事業を完了した事業年度の翌年度の3月末時点において、その時点での給与支給総額、事業場内最低賃金の増加目標を達成すること
その他、デジタル枠、グリーン枠、グローバル展開型にも他要件があります。
ものづくり補助金の助成額
ものづくり補助金の助成額は以下の通りです。
通常枠 | 回復型賃上げ・雇用拡大・デジタル枠 | グリーン枠 | グローバル展開型 | |
---|---|---|---|---|
補助金額 | 100~ 1,250万円 | 100~ 1,250万円 | 100~ 2,000万円 | 1,000~ 3,000万円 |
補助率 | 1/2~2/3 | 2/3 | 2/3 | 1/2~2/3 |
一般型 |
---|
補助金額:100~1,250万円 補助率:1/2~2/3 |
回復型賃上げ・雇用拡大・デジタル枠 |
補助金額:100~1,250万円 補助率:2/3 |
グリーン枠 |
補助金額:100~2,000万円 補助率:2/3 |
グローバル展開型 |
補助金額:1,000~3,000万円 補助率:1/2~2/3 |
ものづくり補助金のポイント
ものづくり補助金の採択率は30~60%で推移しています。過去に10回以上の申し込みがあり、金額も大きいため、専門のコンサルタントが多くいる領域でもあります。そのため、自社単独で事業計画等を作成して申し込んでも、年間数十件の申請書を作成しているプロと比べられてしまうため、採択までたどり着かないことが多いです。また、純粋に書類作成にはかなりの手間がかかります。
もし、なにか新しい投資を検討している場合は、ぜひ弊社にご相談ください。
ものづくり補助金についての詳しい説明は、リンク先をご参照ください。