市場調査のやり方

会社組織マーケティング

マーケティングで、まず最初に行うのが市場調査です。市場の大きさだけでなく、どういった顧客がいるのかなどを定量・定性両方の観点で調べていく必要があります。ここでは、その市場調査の方法について解説していきたいと思います。

市場調査の目的

突然ですが、なぜ市場調査を行うのでしょうか。もちろん情報は多いほうが判断に役立つということは間違いありませんが、それ以外にも市場調査を行うには、以下のような目的・理由があります。

顧客のニーズを把握する

自社がターゲットとする顧客のニーズを正確に把握することは、事業を進めていくうえで必須の条件となります。そのため、市場調査では、顧客がどういったものを欲しているのかを客観的に調べていきます。

他社との差別化を図る

自社と競合する他社の状況を調べることで、自社の取りうる戦略の糸口が見つかることがあります。他社との差別化を図るためにも、競合する他社の状況を調べることは非常に重要です。

自社商品・サービスの質向上

市場調査を行うことで、自社の商品・サービスに足りない点が見えてきます。マーケティングではありませんが、そういった足りない点を改善することで、直接的に業績アップにつながる効果も期待できます。

市場調査の手法

次に、具体的な市場調査の手法について見ていきたいと思います。

デスクリサーチ

これは、世の中に公表されているデータを調べる方法です。例えば、日本の人口や世帯の支出額などを知りたいとなったときには、総務省統計局のホームページにいくと調べることができます。それ以外にも民間企業でデータを調べて公開しているところも多くあり、まずはそういった公表されている情報を集めて、市場の大きさ等を調べることが市場調査の最初の一歩になります。

アンケート調査

あらかじめ作成したアンケートに回答してもらう方法です。現在はインターネット調査が主流となっていますが、郵送や、セミナー会場でアンケート用紙に記入してもらう方法などもあります。自社の顧客に直接実施することが出来れば、費用をかけずに行うこともできます。

インタビュー調査

調査対象者にインタビューを行い情報を集める方法です。最近ではオンラインで実施されることもよくあります。グループインタビュー(複数)とデプスインタビュー(1対1)があり、それぞれ違いは以下の通りです。

項目グループインタビューデプスインタビュー
人数~6名程度1人
時間~2時間程度1時間程度
特徴インタビューに広がりが多く、事前に想定した以上の気づきがあるが、他者の意見で影響される人が出ることもある1人なので、深いところまで、他人の影響を受けずに聞ける
インタビューの特徴
グループインタビュー
人数:~6名程度
時間:~2時間程度
特徴:インタビューに広がりが多く、事前に想定した以上の気づきがあるが、他者の意見で影響される人が出ることもある
デプスインタビュー
人数:1人
時間:1時間程度
特徴:1人なので、深いところまで、他人の影響を受けずに聞ける
インタビューの特徴

エスノグラフィー調査

調査対象者の自宅や職場などに訪問して、商品・サービスを使っているところ等を観察する方法です。セットで事後にインタビューを行うことが多いです。

その他

上記以外にも、ミステリーショッパーや、ソーシャルメディア分析、アイトラッキング等、色々な手法がありますが、市場調査で一番多く使われるのは、アンケート調査とインタビュー調査になりますので、まずはこの2点を使えるようになれば、問題はないかと思います。

まとめ

今回はマーケティングの中でも最初に行う市場調査について説明させていただきました。市場調査は、新しい市場に参入するときだけでなく、既存の商品・サービスの売上を上げるためにも必須の活動になります。

次回はこの市場調査の結果を用いた戦略の策定について解説していきたいと思います。

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